(公財)睦育英会について

沿革

 現、公益財団法人睦育英会の前身である財団法人睦育英会は、二宮芳太郎氏、二宮睦彦氏及び山田誼衡氏が、私財を財団設立の原資にと寄附され、昭和52年8月8日に設立されました。

 

 設立にあたっては、二宮氏の出身地である吉田町の協力を得て当財団の事務所を吉田町教育委員会内に設置していただき、町行政と共に青少年に奨学金(無利子)貸与(平成17年度から一部給付)事業、青年の船事業(昭和61年度から青年国内研修事業に変更)、青少年の海外派遣研修事業及び小中学生の海外交流体験助成事業等を積極的に行ってきました。

満開のみかん花


 また、急激な時代の変遷と共に、社会情勢や青少年の感性の変化等に対応するため、事業内容の見直しも随時行ってきました。しかしながら平成19年度には市町の合併を機に、当財団法人の運営自体を見直す必要があり、全役員の承認のもと、国の公益法人制度改革に合わせ、平成22年度末には事務所移転及び奨学金の全額給付への転換も行い、全ての財団運営を民間運営に切り替えました。そして、超低金利の時代が続き財産運営が厳しさを増す中、平成24年4月1日には、公益法人への移行認定を受けて「公益財団法人睦育英会」となり、宇和島市内の青少年の有為な人材育成を目的に、公益事業を奨学金の給付事業と海外短期語学研修事業に絞り、安定した事業展開を続けています。

設立趣旨書

 愛媛県教育委員会 殿

 

 今日の社会は急激に変化し、人間の生きる環境として多くの問題を抱えるようになりました。

 ことに現在の青少年がこれから主体的にかつ豊かにたくましく生きていくためには地域社会における青少年教育の基礎を確立することが急務であると考えます。地方自治体はそれぞれ実態に即して教育条件の整備拡充に努められていることに深い敬意を表する次第であります。

 しかしながら向学心の強い有能な大学生に対する奨学金の給付や勤労青年に対する海外研修への派遣費などにつきましては、地方自治体の財政事情から困難なことも多々あると推察いたします。

 私は郷土愛媛県の青少年に対しこれら進学の奨励、海外及び国内研修派遣等の事業を通して有為な人材を育成することを決意いたしました。

 私も本年77才の長寿に恵まれ喜寿の祝いを記念いたしまして、郷土愛媛の青少年の育成のために一臂の力を捧げたく、ここに財団法人睦育英会を設立しようとするものであります。

 

昭和52年7月14日

財団法人睦育英会

設立代表者 二宮 芳太郎